◆館内の作りや導線が悪く着席まで時間がかかるが、日本最大級スクリーンと最上階からの眺めは必見！、映画ファンは名作ポスター群に興奮！・・
2019年7月19日に池袋にオープンした新施設「Q plaza」、16の店舗が入っておりフードやショッピングを楽しめる。その中の4Ｆから12Ｆに出来た映画館「グランドシネマサンシャイン」、日本最大級のIMAXシアター（W25.8m×H18.9m！と25mプールより大きく、マンション6階分の高さ）を含め、計12スクリーン・2,443席を有する都内最大級のシネコン。7月末に「天気の子」を最大級スクリーンで鑑賞したくて行ってみた。
【場所】
池袋東口から歩くこと10分程度、サンシャイン通りから１本入ったところに「Q plaza」がそびえ立つ。ようやく池袋での巨大シネコンなので北関東周辺から来る客も多いだろうけど、何となく客層と客のマナーを心配する人もいそう。
【入口・ロビー】
4階にあり、内装は赤や黒、ゴールドを基調にした仕様でゴージャスだが、収容人数には見合わない広さ。週末は人で溢れかえってギュウギュウだろう。天井には球状のオブジェクトに映像を投影した万華鏡のような立体アートがあり、5階の回廊にはスパイダーマンが見守っている？
その他、4階のソファがある所と12階は充電も可能（USB？）らしい、映画の半券で内接されてるゲームセンターで遊ぶこともできるらしい。。ただ、全館禁煙（ありがたいけど）には注意で周りにも喫煙所が無さそうなので、路上や駐車場には吸い殻がたくさん捨てられていた。
【チケット・券売機】
4階のロビーにチケット売り場や発券機が9台あるが、インターネットで予約すればQRコードのリンクが貼ってあるメールが送られてきて、そこにアクセスしてQR表示、シアター前の読み取り機にスマホをかざせば入場可能。これが一番スマートで分かりやすく暗証番号入力や発券する時間も取られずに済むのでおススメ。
【売店・カフェ】
4階に売店あり、普通のポップコーン500円程度、長蛇の列で買うまでに相当時間がかかる（効率も悪くまだ慣れてなさそう）。
5階は「クラッパーズダイナー」というアメリカンワッフル専門店。
12階は「バール パノーラマ」というイタリアンバル、なんとポップコーンが無駄にトリュフ付きで1600円！。天井全面プロジェクターと全面ガラス張りの窓でオシャレ特別感が満載の空間、高層階から見る眺めも素晴らしい（夜にお酒飲みながらだと最高だろう）。
【移動・エレベータ・エスカレータ】※要注意！
エレベーターは2機のみで混んでいると長蛇の列で相当待つ。エスカレータは一人分の幅の一列で4階から12階までなのでゆっくりと時間がかかる。5階から上のシアターは入り口が1箇所しかないので、上映時間が重なった場合は長蛇の列、特に12階のIMAXシアターまでは長い。
上映終了も他と重なるとエレベーターもエスカレーターも大渋滞、なぜかスタッフからは階段を案内される（12階ですが・・）
※よって、完全に席に座るまではかなり余裕を見た方が良い、ネット予約で売店行かなくても上映20分前にはビルに到着必須、チケットや売店で何か買うなら１時間は見ておいた方が良いかも・・
ただし、エスカレーターの壁面には、ひたすら名作のポスターが飾られており、下から上に上がるにつれ、戦前⇒50～90年代⇒2010年代と新しくなっていき、傑作のオンパレードに映画ファンなら堪らないはず、これは時間かけてでも見る価値あり。いっぱい写真撮ってしまった・・ほとんど全部見てた自分を褒めたい・・
【各フロア・ソファ・休憩所】
5階以上のシアター各階にはゆったりとしたベンチやソファがあり、階ごとに３大映画祭（ベルリン、カンヌ、ヴェネチア）をイメージしたフロア作りになっていて、こちらも映画ファンには堪らない。
【シアター】（スクリーン１２：ＩＭＡＸレーザー/ＧＴテクノロジー）
・六本木のTOHOシネマズのTCXスクリーン（W20.2m×H8.4m）も大きいと思ったが、今回のスクリーン（W25.8m×H18.9m）をいざ目の前にすると笑っちゃうくらいデカい、人の大きさと比べて分かるようにとにかくタテの高さ19ｍは圧巻！
・IMAX規格の画角で上映される作品なら、視野全体が映像となりスクリーンの中に入る感じなので没入感が半端ない。スタンダードの16：9だとやはりタテ上下が結構空いてしまうのが残念だが、それでも圧倒的な大きさには変わらない。
今回「天気の子」はスタンダードだったけど、予告編前に特別上映された関根光才によるショートフィルム「TRANSPHERE（トランスフィアー）」は、日本初となる全編フルサイズのオリジナルIMAX映画ということでフル画面で堪能できた。さすが「生きてるだけで、愛」の関根監督だけあって、センス爆発の神秘的な映像と立体音響で最高の体験をさせてくれた。今後はIMAX規格の専用映画が多くなってくるので楽しみだ（プレでやってた「ダンケルク」を見たかったなあ）、このスクリーンを体験したら他では物足りなくなるのは間違いない。
・座席もかなり傾斜があるので前の人の頭も全く気にならないはず、ただフル画面だと人によっては一番下の方は若干被るかもしれない。基本的にグレード関係なしに劇場真ん中より後ろが良い、前の方だと常に見上げた状態でけっこう辛そうな感じ。
普通席ならＭ、Ｎの中央ゾーンが画面の中央と自分の目線が同じ高さになるのでベスト。今回自分の見たＬ列の左右ゾーン（中央ゾーンはプレミアシート）の中央よりの席は、手前の空間がかなり空いているので足を延ばせてフル画面でも絶対に前の人が被らないので一番おススメ！
・シートはフランスのキネット社製（パリのオペラ座にも導入）で、新しいからか柔らかくゆったりしてかなり座り心地は良い。
ちなみに最前列のフラットシートはほぼフラットに寝ながら見れるとのこと（寝てみたら気持ちよかったがさすがに画面が歪む、一度ぐらい体験してみたいかも・本当に寝そうで怖いが）。
・肝心のIMAXレーザーだが、映像の綺麗さや音響は突出した凄さまでは感じられなかったかな、今回アニメというのもあり作品や人の好みによってハマり具合は変わってくる。レーザー投影なので極端にコントラストが強く、発色が良すぎるので人によって疲れたり目が痛くなるかも。
・料金は、一般1800円＋IMAX＋700円＝2500円となるが（他のIMAX料金と同じ、サービスデーだと1900円）、この大きさで満喫できるなら決して高くはないはず。
他にも、「ScreenX」というシアターがあり、従来の正面スクリーンに加え左右の壁面にも映画のシーンが映し出される世界初のマルチプロジェクション映画、目の前の視界いっぱいに270度まで広がる3面ワイドスクリーンの没入感を体験してみたい（どんな作品がマッチするのかな）。
【12階からの夜景】 追加写真
