映画レビューでやす

年間500本以上観る会社員のありのままのレビュー

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ハナレイ・ベイ」 ★★★☆ 3.6

◆10年かけて受け入れるということ、ハワイの美しい風景と波の音を感じる静かな心象風景が頭からハナレイ・ナイ 村上春樹の2005年の短編小説集「東京奇譚集」に収録された小説を「トイレのピエタ」の松永大司監督が映画化。村上春樹の言語化された心情を映像…

「純平、考え直せ」 ★★☆ 2.8

◆Vシネ劇場版に近くSNSの使い方はいまいちだが「鑑賞、考え直せ」とまでは言わない、柳ゆり菜のまさに「体」当たり演技は必見! 新宿・歌舞伎町を舞台に、ヤクザの鉄砲玉になることを命じられたチンピラと、偶然出会った女性との3日間をSNSの影響を交えなが…

「響 HIBIKI」 ★★★☆ 3.5

◆平手の平手による平手のための映画として平手打ちが響く「君は君らしく生きていく自由があるんだ、大人たちに支配されるな♪」 突如として文学界に現れた現役女子高生作家が、圧倒的な才能で業界を揺るがしていく様を描いた物語、「平手友梨奈」の初主演作と…

「劇場版 コードブルー」 ★ 1.2

◆【酷評注意】「激情伴 顔面ブルー」どれくらいの値打ちがあるのだろう、僕が今見ているこの映画に♪ テレビドラマ特番が2018年興行収入邦画NO.1という現実に泣けます。。 TVコードブルーは初回を少し見た程度で、ちゃんと見ていません、よって10年間の思い入…

「岬の兄妹」 ★★★★☆ 4.8

◆タブーを吹き飛ばす問題/衝撃作、胸クソ悪い現実にフン詰まりの貧困さ、必死でフン張り生きることへの人生賛歌! 障害、差別、失業、貧困、売春、犯罪、絶対にメジャー映画ではできないタブーな題材に挑んだ問題作、内容的には今年一番の衝撃作となるはず。…

「アリータ:バトルエンジェル」 ★★★ 3.3

◆「アリータ/スター誕生」とにかくアリータの可愛さ・無双さにやられる、CGと実写の融合の到達点 木城ゆきとによる日本のSF漫画「銃夢(ガンム)」、長年にわたり映画化を熱望していたジェームズ・キャメロンの脚本・製作により、ハリウッドで実写映画化…

「移動都市/モータル・エンジン」 ★★★ 3.2

◆冒頭10分がクライマックス!ハウルと天空の動く城モノ実写版、スチームパンクのビジュアル好きは必見! 移動する都市同士が喰いあって繁栄していく荒廃した未来で、巨大移動都市ロンドンに一人の少女が母親の敵討ちに挑む物語。予告編で感じたようにスチ…

「デイアンドナイト」 ★★★★☆ 4.7

◆「善と悪はどこからやってくるのか」、大切な人を守るための正義とは?究極の問いを突き付けられる、とにかく清原果耶は必見! 内部告発をした父親が自殺に追い込まれ、その真相を探り復讐を果たそうとする青年が、答えのない善悪の深淵に飲み込まれていく…

「天国でまた会おう」★★★★ 4.1

◆アーティスティックで絵本のような仮面舞踏会への招待、仮面の奥に秘められたものとは?「ya ya ya ya ya ya tear(破る・涙)♪」 戦争で顔の半分を失った金持ちの息子エドゥアールと、同じく戦争で仕事も恋人も失った戦友アルベールが国家を敵に壮大な詐欺…

「アクアマン」 ★★★☆ 3.5

◆海のバーフバリ!DC復活の単純明快な超王道ヒーロー娯楽大作、圧巻のCG映像・海中世界をIMAXや4Dで楽しむアトラクション映画としては文句なし 海と陸、2つの世界の架け橋となる男が様々な苦難を乗り越えて成長しヒーローになっていく、誰でも楽し…

「暁に祈れ」 ★★★★ 4.0

◆ひたすら神経をゴリゴリ削られる究極の生き地獄体験映画、見た暁には絶対に海外で悪いことは出来ないはず・・ これまた強烈な追体験型映画だった。言葉の通じない国であっという間に刑務所にぶち込まれると、顔まで全身9割がタトゥーの囚人たち、殺人、レ…

「ROMA ローマ」★★★★★ 5.0

◆そして家族になる、圧倒的なモノクロ映像美と完成度の高さで、Net配信と映画館の荒波を乗り越える! 大傑作としか言いようがない、早くも今年の暫定一位(バーニングと争う)。確かに商業主義とは程遠いこのアート色満載の地味で私的なテーマは、大手配給会…

「THE GUILTY ギルティ」★★★☆ 3.9

◆こめかみのアップと電話の音だけで、持続する緊張感と観客の想像力をフルに掻き立てる見事な脚本・演出。本当の「guiity」とは? 88分のこの映画の7割が主人公のこめかみのアップで、全編に渡って緊急通報指令室のみで物語が展開し、「電話の音だけで誘拐事…

「小さな独裁者」★★★★ 4.2

◆権力がいかに人を変えてしまうのか?強大化するメカニズムを容赦なく描く。「あなたも制服に騙されていませんか?」 脱走したドイツの上等兵が、放置された車から勲章つき大尉の制服を見つけて盗み、生き延び、食事にありつくためについた「総統からの特殊…

「サスペリア」★★★★☆ 4.5

◆「決して一回で見ないで下さい、理解不能の変態的なほど狂った美しさ、監督のクセがスゴ過ぎる・・」 あの繊細で美し過ぎる「君の名前でぼくを呼んで」の次は、まさかのホラー映画の傑作『サスペリア』のリメイク。ルカ・グァダニーノ監督が何十年もかけて…

2019年 第42回日本アカデミー賞(予想⇒結果)

本家アカデミー賞に続き、日本アカデミー賞も明日に迫ったため、こちらも直前予想しておきます。 「万引き家族」最多13部門、「カメラを止めるな!」は8部門受賞となってるが、この選択範囲の狭い受賞作品の中では、圧倒的に「万引き家族」が強いと言わざる…