2019-01-01から1年間の記事一覧
◆「誰にだって訳があって今を生きて、私にだって訳があってこんな歌を歌う」「私は今はじめて、ここにある痛みが愛だと知ったよ」背景や感情を音楽だけで表現した傑作 インディーズで人気の女性ギター・デュオ「ハルレオ」が付き人シマを含めた三角関係をこ…
◆観ている観客をサンセット・落日させる難解な作品、ハンガリーの歴史を把握しておかないと主人公のうなじを見つめながら黄昏るだけ、兄はいるのか視線は誰のものか? 新しい視点での傑作「サウルの息子」のネメシュ・ラースロー監督の新作、ミステリー調の…
◆「僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう、アポロ11号は月に行ったっていうのに♩」デンジャラスでバッドなスリラー、ムーンウォークでWhat a Wondefull World♩ 「人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」人類初の月面着陸を成…
◆「ゴジラだョ!全員集合」ゴジラ咆哮、ギドラ雷光、モスラ飛翔、ラドン急襲、人間ドラマは一切無視して、ゴジラオタクによる愛に溢れた怪獣プロレスを満喫すべし! 前作から5年後の世界を舞台にゴジラを中心とした神話時代の怪獣たちが世界中で暴れまわる怪…
◆ワンシチュエーションでのリアル「ワニワニパニック」最強捕食者、新たなB級ワニ映画の金字塔、午後のロードショー定番作品になるはず「See You Later Alligator」 かなりB級感漂うポスターだが、88分余分なシーンが無く分かりやすく最後までハラハラドキド…
◆AIバディアクションでSF映画を見事にアップグレード、シンギュラリティ時にソフトの進化がハード(人間のダウングレード)を自由にコントロールするのか・・ 妻を殺され自身も全身麻痺になってしまった男が、実験段階にある「STEM」と言うAIチップを埋…
◆「世界は音楽に溢れている、世界が鳴っている、音を外に連れ出す」演奏シーンと音だけで物語を魅せる新しい音楽映画の傑作、天才たちの共鳴・バタフライエフェクト 直木賞と本屋大賞をダブル受賞し映像化困難と言われていた恩田陸のベストセラー小説を「愚…
◆正直者がバカを見る現代の大きな迷子たちへ、可愛い天使とおじさんからの「愛」は国境も宗教も歴史も越えて人は分かり合える「信じることさ、必ず最後に愛は勝つ♪」 インドで迷子になった喋れない可愛すぎる女の子シャヒーダーが優しすぎるおじさんパワンと…
◆「最強のふたり・相棒もの」良くも悪くも白人視点からの上品で優等生みたいな作品で万人受け間違いなし、もれなくフライドチキンとピザが食べたくなるクリスマス映画 人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、上品で真面目な黒人ジャズピアニ…
◆自分の中のジョーカーを解放させる劇薬、男が階段を降りるとき時代が彼のダンスに魅了される、狂っているのは自分か世界か?主観で見ると喜劇か客観で見ると悲劇か? 問題作「ジョーカー」、ホアキン・フェニックスの演技はもちろんこと、通常のDC映画とは…
◆ア、ア、アクション大魔王がフー・ファイターズ全開でにんじゃりバンバン殺していくゲーム世界、人の命より犬の命が最優先「平和を欲するなら戦争の用意をせよ!」 ジョン・ウィック待望のシリーズ3作目、復讐に燃えた1作目、怒りに震えた2作目と続き、今作…
◆喜怒哀楽あらゆる感情を揺さぶられ続け、全身全霊で生きることを肯定する人間賛歌!この混沌とした時代を殴り飛ばす宮本と観客との果たし合い、池松壮亮と蒼井優の演技を超えた愛のむき出しに真っ赤な薔薇の花束を! 新井英樹の傑作マンガを「ディストラク…
◆ザン、残、暫、山、惨、懺、漸、読点の後に続くものとは・・塚本ワールド全開で現代日本の 生(性)と死をぶった斬る、テントウムシは上に登りすぎたら上に飛ぶしかない 塚本晋也監督の最新作にして異色の時代劇、チャンバラ等の活劇やエンタメ的な派手な展…
◆新しいセカイ系がひっくり返る「マトリックス+インセプション」in 京都、アニメと人間の想像力と愛の力の無限の可能性にハロー・ワールド!「やってやりました!」 京都に暮らす内気な男子高校生・直実の前に、10年後の未来から来た自分・ナオミが突然現れ…
◆自分探しとダークサイドに落ちた父を訪ねて43億キロ、2001年宇宙の旅+地獄の黙示録の内省的な哲学SFに「必ず、眠り出す」・・ブラピの表情だけで魅せる演技は圧巻! 海王星からの謎の磁気嵐サージにより滅亡の危機にある人類、16年前に地球外生命体を見つ…
◆うまのピートはないてる?ないてない!なんてこった!何があっても前に進み続ける、かなり最高♩、こうやって少年から大人になっていく・・うまいい演技は必見! 15歳で親を失った孤独な少年と走れなくなった競走馬とのロードームービー、ベタだけど少年と馬…
◆もしストリートが話せたら、もし黒人ではなかったら、人間の違いは母親が違うだけ・・ロマンチックな全ての愛の美しさと力強さで理不尽な差別社会を乗り越える ジェームズ・ボールドウィン(「わたしはあなたのニグロではない」も良かった)の原作を、バリ…
◆神壁の完璧、究極のクレイジージャーニー・クレイジークライマー、本物の生と死の狭間で被写体と撮影隊の両方を描くドキュメンタリーの完成形、「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな♩まだ限界だなんて認めちゃいないさ♩:終わりなき旅」 「フリ…
◆是枝・西川イズムの継承、人は誰かの代わりとして生きていけるのか、過去と今と向き合うことから逃げていて夜明けは来るのか・・柳楽優弥の語らぬ演技は必見! 是枝裕和、西川美和監督たちが設立した製作者集団「分福」の広瀬奈々子監督のデビュー作、両監…
◆世にも奇妙な未来物語、10年後の日本はディストピアかユートピアか?美しい国とは誰かが犠牲になるものなのか、生まれ来る子供たちのために出来るのは今を生きること 2015年公開の5本の短編からなる香港映画「十年」、中国の支配が強まる香港社会を予言した…
◆逃走→喪失→再生、現実と映画が入り混じる世にも奇妙な3人の人生物語、映画としてはクソ野郎だが「新しい地図」の決意表明を兼ねた自主製作PVとしては美しき世界 元SMAP「新しい地図」の3人がチャレンジした再始動オムニバス映画、園子温、山内ケンジ、…
◆ディスり・イズ・ダ・さいたま、ひたすらくだらない本気の茶番劇に誰もがぶっ翔んで埼玉に住みたくなるはず?、海がなければそこらへんの草でも食わせておけ! 「パタリロ」でも有名な魔夜峰央の原作「翔んで埼玉」のまさかの実写ギャグ映画化、邦画史上最…
◆TBS日曜劇場2時間ドラマスペシャル、豪華アベンジャーズ集結の池井戸潤オールスター感謝祭、暑苦しい顔芸で薄ら寒いセリフを隠蔽し合いたくて遭いたくて震える・・ 池井戸潤原作、映画「空飛ぶタイヤ」、TBSドラマ「半沢直樹」「陸王」「下町ロケット」「ノ…
◆映画史に残るロシアンルーレットのトラウマ、1ショットで撃ち抜かれる若者たちの青春、戦争で失うもの・壊されるもの・残されたもの・God Bless America の圧倒的アイロニー 8月に早稲田松竹で「ラストワルツ」と併映された今作は、ベトナム戦争の狂気と悲…
◆THIS FILM SHOULD BE PLAYED LOUD!ロックの過去、現在、未来を凝縮した一夜の記録、本物のカッコよさが響き渡る・・さあ、彼らと一緒に最後のワルツを踊ろう! 8月に早稲田松竹で観た「ラストワルツ」、アメリカ・時代が変わる時〜というテーマでベトナム…
◆ドラえもんのいないのび太とジャイアンの容赦なき行く着く先とは・・犬だけが全てを見ていた・・飼っているのか飼われているのか、現代の支配と服従の構図に牙をむく カンヌ映画祭で主演男優賞(マルチェロ・フォンテ)とパルムドッグ賞(チワワのジョイ)…
◆毎回ノーヒットノーラン監督の究極の映像体感映画に興奮度も愛MAX、IMAX70mmフィルムをフルスクリーンで隅々まで堪能できる戦争体験に公開ダンケシェン! クリストファー・ノーラン監督はじめての史実に基づく戦争映画、第2次世界大戦初期、独軍によってダ…
◆「愛という名のもとに」誰もが共感するであろう「若者のすべて」Tommorow Never Knows あの頃に戻れる青春への帰り道、藤井監督と横浜流星のブレイク前夜祭 地方都市(群馬)と東京を舞台に、高校時代の仲良しグループ男女7人の、卒業後10年間を描く青春群…
◆自分も誰かにとっての幽霊なのか?、家という同じ空間・場所に染み付いた記憶や世界のつながり、感性のまま作られた未完成のまま観る人によって作り上げられる家 父親を亡くし彼氏のいる母と二人暮らしの少女セリ、突然記憶を失い偶然出会った透子の家で同…
◆わがまま・何様・お互い様! 生きるということは迷惑をかけ合うこと、「キスして欲しい:生きているのが素晴らし過ぎる♩」、美談過ぎるが大泉洋ならではの演技は見事 徐々に体中の筋肉が弱っていく筋ジストロフィー患者の命がけのワガママを描いた実話、悲…